Amakioto/ 11月 1, 2020/ 地域のしごと, 日々の暮らし/ 0 comments
ご報告が遅れましたが、10月末に神河町地域おこし協力隊を無事卒業しました◎
卒業して早々に体調を崩し、新しい車の納車があったり、祖父の葬儀があったり、バタバタしてようやく今週、町長・副町長にもご挨拶が出来て、落ち着きました・・・
正直、環境が激変した最初の一年は長く感じ、仲間が増え、良き理解者に囲まれた最後の一年はあっという間に過ぎました。まだうまく言葉に出来ないけど、移住する前に「環境によって思考や身体は変わるのか?」という実験をしようと決意して飛び込んでみて、見事に変わった、と言い切れることもあれば、全く変わらなかったと言い切れることもある。
仕事に対しての考え方、売り込み方、予算の立て方は明らかに変わり、地域のなかで仕事をするとはどういうことか?というのも身を持って学ぶことが出来ました。(まだまだ経験不足ですが…)どのように息の続く作戦を立てるか、どう人と時間をかけてコミュニケーションしていくか、どうすれば自分たちの価値が伝わるか?
どれも元々は苦手なことだらけでしたが、役場の方々やコンサルの藤原さん、kajiyanoの山口さん等に助けられ、その基礎を積めたのはとても良かったです。
(普通にしてたらそんな基礎は積めませんでした…)
身体性に関しては、東京に居る時より歩くことが激減し、そのことはあんまり良いとは言えない。でも家が山に囲まれている事で知らないうちに身体が変化してるとは思う。そして、車生活になったことで「移動」や「距離」に対しての感覚が変わってきたように思う。自分でいつでも動ける感じがいい。見たい景色を自ら手に入れに行ける自由さとか、そういうのが今までより特別ではなく、普通のことになっていく感じ。
思考が変わったなと感じたのは、東京を基準に考えることが少なくなってきた事だと思う。自分の身に起こる良いことも嫌なことも、最初の頃は東京とどう違うか?東京だったらこうなのに。東京と違ってこっちは…と無意識に比較してる事が多かったけど、最近はそんな事考えなくなった。それに、どこに居ても芸術を愛する人、面白い人、心を通わせる人は居るもので、自分が自分で居る限り、出会えるのだということが自信になりました。
抽象的な事しか言えないけど、この3年間で、ようやく軸足が出来た感じがする。片足はまだまだ好きなように動かしたいけど、軸がある。これはとても大きなことだと思いたい。
色々書きましたが、多分、旦那さんがここに居なければこんなに短期間で輪が広がることは無かったと思います。そして、辛いことがあった時にも沢山支えて貰いました。
「3年間で夫婦2人が充分に暮らせるお金を稼げるようになるのか?」そこが皆さん一番気になると思いますが、まあ正直厳しいです。笑。
ようやく1人分かな、と言ったところ。
あと2、3年掛かるのではないかな…それでも、神河町での暮らしはなかなか良いものですよ。家賃は東京の半分以下、野菜頂くことも多く、お米も高品質のものを安く購入出来るし、水が美味しい。
今後は旦那さん中心に「京極WORKS」という屋号でお仕事していきます。高齢者の仕事は私には合っていて、子供の仕事は旦那さんに合っていて、それが定期的に出来る環境であるのはありがたいことです。更に、姫路や加東市、豊岡などでも少しずつアート系のお仕事を頂き、なんとかそれを充実させていき、二人三脚でやっていけたらと思っています。
長くなりましたが、様々な局面で手を差し伸べて下さった皆さん、本当にありがとうございました。引き続きどうぞ宜しくお願い致します!
私はちょっと仕事のペースを落として、創作にじっくり取り組んでいきたいです。
※田舎暮らしが気になる方、協力隊ってどうなの?と移住を考えているダンサーからも、時々相談が来ます。ようやく時間も出来てきてるので、もし聞きたいことがあれば、答えられる範囲で答えるので個別にご相談下さい。