自粛期間、約1ヶ月かけて体操メンバー22名を訪問し、新聞を作りました。一人一人のメッセージや、私の自慢コーナー、むかし写真館など、、クオリティはさておき、私にとって物凄く貴重な経験になりました。
イベントも出来ず、ゲストも呼べず、予算も使えない状況で何が出来るのか?を考えたとき、玄関先での訪問体操から始まり、その後は教室中止のお手紙を届けたりしながら皆さんの近況を伺う、という地味な活動をしていました。
そのうち、皆に会えないけど、あの人今どうしてるかな?という声が出て来たので、一人一人のメッセージを集めて簡単な新聞みたいのを作ろうと、小学生の工作気分でこの活動を始めましたが、これが本当に楽しかった。
「家」というのは、一人一人の核となるパーソナルスペースで、そこにお邪魔するというのは、その人を知る第一歩でもあるのだと気づきました。
庭先の花々、飾ってある絵や手作りの人形、家族の写真、家の畑、家からの景色…
教室では1対20で、そこまで深く話を聞くこともなく、かなり大雑把な印象でしか接していなかったのだと気づきました。庭先や玄関先で色々なお話を聞かせて頂き、今まで知らなかった過去の姿に出会い、一人一人の人生の深みを垣間見ました。
私は、1対1のやり取りがとても合っていることは昔から分かっていたけど、この度、こんな形で根っからの才能を発揮できるとは思いもよりませんでした。
多分私は、それとなく人の家に転がり込むプロです。(子供の頃は、おばあちゃんの友達の家に良く転がり込んでいて、その時からその技術を持っていたようです)
新聞自体は、写真コピーや手書きの色々を切り貼りした、手作り感満載で美しいとは言えませんが、私にとって重要なプロセスを踏めたと思っています。
来週から教室も再開。忙しくなるけど、こういう地道な活動を大事にしたいと思います。
協力隊卒業まで、気づけばあと4ヶ月!