残っていた年休を使い、曇り空の中、和田山にあるカフェ・ウサギヤへ。
もう何回来てるんだろう…。ここは静かでも煩くても、自分にとって良い時間をもたらしてくれる。コロナで先が見えない中、ふと、静かに読書の時間を持ってみようと思った。
旦那さんの師匠である山田せつこさんの本「速度ノ花」が我が家にあり、これを機に読ませて貰っている。
今の私が出逢いたかった言葉が溢れているのと同時に、自分が随分とちっぽけに見えてしまう。(決して悲観的ではなく、良き意味で)
せつこさんにしても、旦那さんにしても、これまでソロダンスがメインで活動しているイメージが強い。そしてソロダンスが継続出来る人が羨ましくも思う。
私はと言うと、自分が踊るソロダンスというものに昔から興味がなく、やっても直ぐに飽きるし、稽古時間がもたなくて、更には自分だけが踊っているのを見て面白いと思ったことがなかった。
やはり人と作業をするのが好きなので、この先私がソロ作品を創ることはないと思っていたのだけど、コロナ騒動で先々の事が見えなくなり、とりあえず直近で頼れるのは自分の身体だなという境地に至った。
自分で家で踊る分には、誰にも迷惑が掛からない。
そして、昨年の日韓ダンスリサーチを自分一人でも継続させる為に、リサーチで出来た物語を使って、即興で踊ってはYouTubeに落として旦那に送りつけている。
自分にとってはつまらなくとも、これ面白いよ、と旦那が言うのである。それなら少しずつ続けてみようかな、と思ったのと、やっぱり私は踊りたいんだと思う。
ここで旦那との新たな関係性が生まれると同時に、旦那の師匠の本にも助けられるという事も起こるから人生面白い。繋がりが倍になり、時には救ってくれるんだということを、気づけて良かった。