Amakioto/ 8月 21, 2020/ アーティストインレジデンス, お知らせ, 舞台/アート/ 0 comments
豊岡市竹野町にある街並みや竹野浜の景観をつかった、音楽とダンスの回遊式パフォーマンスです。スタッフ誘導のもと、徒歩で町を回遊します。
日時: 2020年9月21日・22日 17:10スタート
会場:但馬漁港協同組合 竹野支所周辺に集合
定員:各回10名 上演時間:約50分
参加費:無料(投げ銭あり)
出演:伊東歌織(ダンス) 蔡怜雄(ダフ・サントゥール) 成田千絵(チェロ) 京極朋彦(ダンス)
企画・演出:京極朋彦
美術:山下昇平 制作:中島明日香
~演出家からのメッセージ~
「猫、猫、猫、猫、猫、猫、猫。どこを見ても猫ばかりだ。」
これは詩人、萩原朔太郎の残した数少ない小説『猫町』の一遍です。竹野町を初めて訪れた時、私はこの小説の一遍を思い出しました。 漁港には魚のおこぼれにあずかろうとする沢山の猫。竹野海岸には、猫が寝そべった形に似ているという事から名付けられた猫崎半島。 更にその先端には兵庫最北端に位置する猫崎灯台。猫にあふれた「猫町」というのが、私の竹野町の第一印象でした。小説『猫町』に登場する主人公は、ふとしたことから「上下四方前後左右が反転した世界」「馴染みがあるようで、何かが違う世界」に迷い込みます。それは現実世界の並行世界、ある種のパラレルワールドのような世界です。そこではなんと、人が猫の姿をしているとか…今回の『竹野町 猫町ウォーキング』は、皆さんに竹野町を実際に歩いていただき、町の歴史や風土、景観や風情を体感していただきながら巡っていただく回遊式パフォーマンスです。小説『猫町』の主人公のように、町を巡り、路地に迷い込む中で、曲がり角を曲がったその先に、ふと見上げた空のあわいに、予期せぬ不思議な世界への扉が顔を覗かせるかもしれません。竹野町を初めて訪れる人も、竹野町に馴染みのある人も、一緒に迷子になるような体験ができたら嬉しいと思います。皆様のお越しをお待ちしております。 京極朋彦