amakioto/ 12月 31, 2019/ アーティストインレジデンス/ 0 comments

リサーチに協力してくれた韓国人ダンサーのジナンとミンスン。

滞在中、美味しい焼肉を食べに連れて行ってくれたり、京極君の誕生日を祝ってくれたりしました。

 

ジナンとは、ヨンジュ同様に2017年の京極企画で一緒に踊ったのが交流の始まりで、その翌年、パートナーであるミンスンと共に横浜ダンスコンペティションで来日し、2人が受賞した時に一緒にご飯に行って以来だった。

彼らは現在、ソウルファンデーションからのサポートを得て作品を創作していて、以前よりも活動状況が良さそうだった。ジナンとは同い年ということもあり、私は勝手に仲良しのつもりでいる。二人のダンス作品も好きで、何というか、おしゃれでクレバー。

二人とも、モダンダンスカンパニー出身で、元々はかなり踊れる人たちなんだけど、作品のスタイルはいわゆるダンサブルなものではなく、緻密なポップさでとても洗練されている感じがする。当初、韓国では彼らのダンスは評価されなかったらしいけど、ここ最近は知名度も上がっているようだった。

彼らのリハーサルの合間に私の実験にも参加して貰ったのだけど、そこでまた、私は二人を知ることになった。ダンスを観察してもらい、物語にする「観察者」としての作業。

ヨンジュのダンスを観て言葉を書いていくのだけど、どの言葉を最終的に選んでいくかはそれぞれに委ねられ、観察者によって全然違う言葉をセレクトするから面白い。

私が印象的だったのは、ヨンジュがゆっくりと前かがみに座り、ストレッチをしているような体制のポーズを見て、ジナンが「泣き叫ぶ」と書いたことだった。

私にとって、それは「寛いで体を伸ばしてるよう」に見えたが、彼にとっては「泣き叫んで」見えた。こういうものの見方の違いでその人のことを知れるから面白い。

そしてそれは少し、怖くもある。その人の奥を覗いてしまったような気分になるからだ。

それから面白かったのは、二人の書く物語はどちらもユニークかつ、難解だった。着眼点も似ていたけど、韓国語で既に難解な言い回しだったらしく、翻訳するのにすごく時間が掛かった。韓国語から英語へ、英語から日本語へ。ヨンジュと京極が加わり、5人で正解を探す。

物語の作り方も、彼らは工夫した。一応、自分の選んだ5つの言葉を構成して物語を書いてもらうのだが、気づいたら二人は私の選んだ言葉含め、15個の単語を駆使して物語を創ってくれた。

面白いので載せておきます。

Jinan’s story

たとえ指の先を交互に揺らしても

希望は立ち上がらない

彼女はまだ、不快に眠っている

そしてまだ手の先を揺らしている

彼女は「ピンとこない!」と泣き叫んだ

駆け抜ける手の先に向かって

손끝을 교대로 흔들어도

일어나지 않는 희망

그녀는 여전히 불편하게 누워있고

여전히 손끝을 교대로 흔든다.

달려나가는 손끝을 향해 팽팽하지 않게 울부짖는다.

 

 minsun’s story

手の先が揺すっても起きない音を立て

不自由な寝床を繰り返している

色気のある右側の髪の毛

手の先の跳ねは

色々な方向に泣き叫ぶ

교대로 바뀌다가 조용한 바다로 달려나가는 손끝은

흔들어도 일어나지 않는 소리를 내며

불편한 눕기를 반복하고

야시시한 오른쪽 머리카락과 손가락의 삐침들은

여러 방향으로 울부짖는다.

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